UPDフレームワーク

ユビキタス個人データストアUPD(Ubiquitous Personal Datastore)

IoTデバイスから続々とセンサーデータが大量に生成された。しかしIoTデバイスの性能によりセンサーデータ送・受信の軽量化が求められている。

センサーからの大量データがそのままクラウドへ送る場合は遅延が問題になり、またデータ通信のセキュリティが求められ、しかしIoTデバイスのマイクロコントローラは強力な暗号化のために処理能力と電力を消費する余裕はない、データ送・受信プロトコルの軽量化が困難である。この問題を対処するには、センサーの近くにエッジサーバを配置して、さらにエッジサーバにはデータとアプリの分離する、個人データストアUPDフレームワークを提案する。

 

個人データストアUPDは単純のUPD-APIがもちWebデータベース、IoTデバイスからのデータ送・受信は容易になり、保存したデータは共通のAPIで再利用可能。例えば可視化アプリケーションでデータを可視化する、または解析アプリケーションでデータから価値ある情報を見出す。

 

クラウドには、個人データはPOD(Personal Online Datasore)に保存する。POD連携アプリケーションは必要なUPDデータのみPODにアップロードする。PODは対応のアプリケーションを通して指定の相手にデータ共有するができる。

 

UPD、PODとそれに対応するアプリケーションでUPDフレームワークを構成する。UPDとそのフレームワーク利用によりセンサーデータ送・受信の軽量化と転送遅延、セキュリティ両立できる。

 

マイクロコントローラは強力な暗号化のために処理能力と電力を消費する余裕はないので、防御に必要なより高度なセキュリティ機能は、近隣のEdge Cloudが代わりに実行する。

図:UPDフレームワーク

 

このようにユビキタス個人データストアUPD(Ubiquitous Personal Datastore)は、センサー、フォグ、クラウドの三層構造で構成されたデータとアプリ分散型のフレームワークである。

 

この三層構造のメリットは、IoTデバイス電力を消費、データ高度なセキュリティための強力な暗号化、大量データ転送するための低レイテンシを両立させた。

 

IoTデバイス層はデータの収集と転送を専任。リソース限定されたデバイスでも利用可能、消費電力の削減にも役に立つ。

 

エッジ層は防御に必要なより高度なセキュリティ機能が代行する。エッジ層はデータの一時保存と転送のみ行う、単純な構造のサーバでも十分機能する。

データ蓄積、共有する機能はクラウド層に任せる。PODの共有について、World Wide Webの創始者、Tim Berners-Leeが新しいプロジェクトをSolid PODというプラットフォームを参考してください。

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